“そうたろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宋太郎50.0%
壮太郎50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、はらをたてましたが、その宋太郎そうたろうも、自分じぶんのわるかったことをさとって、諭吉ゆきちにあやまり、やがて慶応義塾けいおうぎじゅくにはいってきました。
青年せいねんは、とうとうあきらめて、たちさっていきましたが、これこそ、諭吉ゆきちのねこみをおそってころそうとたくらんでいた宋太郎そうたろうだったのです。
そうして宋太郎そうたろうは、のちに西南せいなんえき西郷隆盛さいごうたかもり部下ぶかとなり、城山しろやまんだのですが、朝吹あさぶき慶応義塾けいおうぎじゅくをさかんにするうえで、なくてはならぬひとになりました。
情婦おんなの流れて行っている、或山国の町の一つで、しばらく漂浪の生活を続けている兄の壮太郎そうたろうが、其処そこで商売に着手していた品物の仕入かたがた、仕事の手助てだすけにお島をつれに来たのはその夏の末であった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)