“せっしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雪身66.7%
雪岑33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白山は、藍色あいいろの雲間に、雪身せっしんの竜に玉の翼を放ってけた。悪く触れんとするものには、その羽毛が一枚ずつ白銀しろがね征矢そやになって飛ぼう。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
見馴れた半纏はんてんを着ていません。よろいのようなおぶい半纏を脱いだ姿は、羽衣を棄てた天女に似て、一層いっそうなよなよと、雪身せっしんに、絹糸の影がまつわったばかりの姿。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
左側に、雪岑せっしん、また藍田らんでん、右側には大覚和尚だいがくおしょう。そのほか老僧十一名、弟子僧数十人、生ける羅漢図らかんずのようにずらりと並んでいた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かならず、雪岑せっしんも仰せを奉じて、いるものなら突き出す、おらぬものならば、お詫びにまかり出る。いずれともはっきり御挨拶に伺わせまする
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わしは、ここの末院宝泉院の雪岑せっしんでおざる。快川国師ではない」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)