“せじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
世上93.3%
世情6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「しかし、あれを見ても、もう春は過ぎ夏も近いに。——以来、この城に、魚の跳ねる音しかせぬは、世上せじょう成行なりゆきは如何いたしたものか」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
センチメンタルな気風はセンチと呼んで唾棄だき軽蔑けいべつされるようになったが、世上せじょう一般にロマンチックな気持ちには随分ずいぶんあこがれを持ち、この傾向は追々おいおい強くなりそうである。
好きばかりでなく、世情せじょうを知るうえには、むしろ、朝の経書けいしょよりも、活きた学問になった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)