“せけえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
世界100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何でも高くなりやあがる、ありがてえ世界せけえだ、月に百両じゃあ食えねえようになるんでなくッちゃあ面白くねえ。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
するという心根が如何にも情ねえ、よこせたって何うして此の金は遣られねえ、世界せけえの人の為めに遣う大事でえじな金だ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
まだこの世界せけえ金銭かねが落ちてる、大層くさくどこへ行っても金金とぬかしゃあがってピリついてるが、おれの眼で見りゃあいんくそより金はたくさんにころがってらア。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
天下の人が歩くたびにどの位助かるか知んねえから、世界せけえの人のために石を敷きやんすので、決して四谷の押原横町と見て敷くのじゃアねえ、矢張やっぱりお宅のめえへ敷く心で居りやんす
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
兼「それが天道てんとう人を殺さずというのだ、世界せけえの事アんな其様そん塩梅あんべいに都合よくなってるんだけれど、人間というお世話やきが出てごちゃまかして面倒くさくしてしまッたんだ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)