“せき/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寂々50.0%
慼々25.0%
籍々25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
室内の温気うんきの耐へ難きに、吾はそつと此処を滑り出でゝ喫煙室の方に行きぬ。婦人室の前を過ぐる時、不図ふと室内を見入れたれば、寂々せき/\たる室の一隅の暖炉をようし首をあつめて物語る二人の美人。
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
誰か斯民に数々さく/\慼々せき/\として今日にのみ之れ控捉せらるゝを警醒するものにあらざらんや。
内部生命論 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
関新助、渋川春海、中根玄圭の如き諸大家——我国のニュートンともふべき大科学家——も新井白石、頼山陽等の人口に籍々せき/\たるに反対して、殆んど知られずに過ぎたりき。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)