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寂々
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せき/\
ふりがな文庫
“
寂々
(
せき/\
)” の例文
見渡すかぎり、両側の森林これを覆ふのみにて、一個の
人影
(
じんえい
)
すらなく、
一縷
(
いちる
)
の軽煙すら起らず、一の人語すら聞えず、
寂々
(
せき/\
)
寥々
(
れう/\
)
として横はつて居る。
空知川の岸辺
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
室内の
温気
(
うんき
)
の耐へ難きに、吾はそつと此処を滑り出でゝ喫煙室の方に行きぬ。婦人室の前を過ぐる時、
不図
(
ふと
)
室内を見入れたれば、
寂々
(
せき/\
)
たる室の一隅の暖炉を
擁
(
よう
)
し首を
鳩
(
あつ
)
めて物語る二人の美人。
燕尾服着初めの記
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
寂
常用漢字
中学
部首:⼧
11画
々
3画
“寂々”で始まる語句
寂々寥々
寂々寞々