“すそもよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
裾模様96.0%
裙模様4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
裾模様すそもようや紋つきをきるわけでないから、かんたんだ。そんな風に平気だったのに、貞子の家を出たとたんにミネの胸はゆれた。
妻の座 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
この河辺かへんたたずめる婦女の衣裳を見るに、薄桃色にぼかされし木立こだち裾模様すそもようは月光を浴びたるさまを見せんとて薄青く透き通るやうに描かれたり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
芝居の桟敷裏さじきうらを折曲げて、縦に突立つったてたように——芸妓げいしゃ温習おさらいにして見れば、——客のうちなり、楽屋うちなり、裙模様すそもようを着けた草、くしさした木の葉の二枚三枚は、廊下へちらちらとこぼれて来よう。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)