“すいものわん”の漢字の書き方と例文
語句割合
吸物椀100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かかすべからずといられてやっと受ける手頭てさきのわけもなくふるえ半ば吸物椀すいものわんの上へしの
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
中には昨夜ゆうべの会で団扇うちわの大きなのを背中に入れて帰る者もあれば、平たい大皿を懐中し吸物椀すいものわんふたたもとにする者もある。又る奴は、君達がそんな半端物はんぱものを挙げて来るのはまだつたない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そして夫人の笑の性質によって、それが擯斥ひんせきされるべきものであったのかて取りたく思った。だが、かの女が夫人を凝視したとき、夫人はもう俯向うつむいて、箸で吸物椀すいものわんの中を探っていた。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)