“すいしょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
翠色71.4%
水色14.3%
酔色14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その白煙の隙から後ろの山の翠色すいしょくを仰ぐのも又風情がある。後ろの山もまた整うたたたずまいである。盛装した女王の衣冠いかんおもむきがある。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
日本ラインにもかつて見なかったその水色すいしょくのすさまじさは、まことに深沈しんちんたる冷徹そのものであった。山中において恐らくいかなる湖面といえどもこれほどの水深をぞうする凄みはすくないであろう。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
場所は日比谷ひびや陶陶亭とうとうていの二階、時は六月のある雨の夜、——勿論もちろん藤井のこういったのは、もうそろそろ我々の顔にも、酔色すいしょくの見え出した時分である。
一夕話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)