“じんさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人才50.0%
仁斎50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鳥渡ちよつと人好きはよくないかも知らんが極く無口な柔順おとなしい男で、長く居るだけ米国の事情に通じて居るから、事務上には必要の人才じんさいだ。』
一月一日 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
しかるに親切な人も正しい人も許多あまたあったが、時代の要求は少しは悪いやつでも役に立つ人才じんさいを要する傾向があったから、教育上道徳観念をやしなう者はほとんどなかった。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
通常の服より違ったころもを着れば、独特の人才じんさいにでもあるかのように思う人も少なくない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
その上、漢学者も刺戟されて国学の必要を感じ、古典研究に余力を用ゐるものが多くなつたが、新井白石や伊藤仁斎じんさい、貝原益軒えきけんなどは、その主なるものである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
忍びやかに会した客は、十内夫婦の和歌の友金勝千秋かねかつちあき、論語の師伊藤仁斎じんさい東涯とうがいの父子、医師の寺井玄渓げんけいなど、ほんの八、九名であったが、手狭な一室はいっぱいになっていた。