“じんがね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
陣鉦85.0%
陣鐘15.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、やがて、陣鉦じんがねの音が、富士の山骨から鳴り渡り、それがすっかり止んだ時、人間狩りも終りを告げた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いずれの船からも陣鉦じんがね法螺ほらの貝などを鳴らし立てて、互いにその友伴れをあつめ、帰りは櫓拍子に合わせて三味線の連れ弾きも気勢いよく、歌いつ踊りつの大陽気
残されたる江戸 (新字新仮名) / 柴田流星(著)
おりから、法師野ほうしのの空にあって、三りゅう陣鐘じんがねが鳴りわたるを合図あいずに、天地にとどろくばかりな勝鬨かちどきの声があがった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蒲生源左衛門まかり通る、蒲生忠右衛門罷り通る、町野左近将監罷り通る、罷り通る、罷り通る、と陣鐘じんがねのような声もあれば陣太鼓のような声も有る、陣法螺じんぼら吹立てるような声も有って
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)