“しょうちゅうび”の漢字の書き方と例文
語句割合
焼酎火100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やはり鶴屋南北つるやなんぼく以来の焼酎火しょうちゅうびにおいがするようだったら、それは事件そのものに嘘があるせいと云うよりは、むしろ私の申し上げ方が、ポオやホフマンのるいすほど
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
次の部屋は一面の蘭塔婆らんとうば、舞台をぐっと薄暗くして、柳の自然木の下、白張しらはりの提灯の前に、メラメラと焼酎火しょうちゅうびが燃えると、塔婆の蔭から、髪ふり乱して、型のごとき鼠色ねずいろ単衣ひとえを着た若い女が
こういう場合に、はらの底では、焼酎火しょうちゅうびのような怒気をムラムラ燃やしながら、あくまで、ジイと眉間みけんに針をよせて、かッとならないのが孫兵衛の性格である。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)