“しゅんじゅん”の漢字の書き方と例文
語句割合
逡巡100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
容易にさばけぬと叫ぶようであった。先がつかえているためにむなく逡巡しゅんじゅんして、何かそのことを憤っているような川鳴りの音であった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
それでも彼が入口に立って、逡巡しゅんじゅんの視線を漂わせていると、気のいた給仕が一人、すぐに手近の卓子テエブルに空席があるのを教えてくれた。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
サン・メーリーの頑強がんきょうな警鐘の響きは、逡巡しゅんじゅんしてる者らを多少奮い立たした。ポアリエ街とグラヴィリエ街とに防寨が作られた。