“しゅくしょ”の漢字の書き方と例文
語句割合
宿所100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宇都宮公綱うつのみやきんつな宿所しゅくしょにも帰えらず、六波羅殿よりすぐに打ち立ち、主従わずかに十五騎にて、天王寺へ向いましてござりまするが、洛中におりましたるところのつわものども、それと聞き伝え馳せ加わり
赤坂城の謀略 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
宿所しゅくしょ姓名を書付けて別れて帰ったのが縁となり、渡邊織江方へ松蔭大藏が入込いりこみ、遂に粂野美作守様へ取入って、どうか侍に成りたい念があってたくんで致した罠にかゝり
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しかし、このほうにもすきがなかったので、じゅうぶん図面ずめんをうつしとることもできず、風のごとくげうせたから、さだめし遠州えんしゅうの使者も宿所しゅくしょをはらって、けさは早朝に帰国したのであろう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)