“しへき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
四壁50.0%
嗜癖37.5%
紙壁12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
堂の四壁しへきにはミケランゼロ、ガレリヨ、マキアベリイとう芸術家、学者、政治家の墓が無数にある。ダンテのもあるが、真の墓はラヹンナにあつて此処ここのは名誉的空墓くうぼだ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
結局、表扉を開いて出入りを激しくする職業の家なら、たとへ蔦の根はあつても生え拡がるまいし、自然のすまゝを寛容する嗜癖しへきの家族でなければかういふ状態を許すまい。
蔦の門 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
牡丹が花弁はなびらを開くように、燈籠は紙壁しへきを四方に開き、百目蝋燭ろうそくを露出させ、焔の先から水を吹き出し、つづいてもう一基の燈籠の中から、独楽が自ずと舞い上り、それを源女が手へ戻した途端
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)