“嗜癖”の読み方と例文
読み方割合
しへき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もとより軍職についてる間は、その嗜癖しへきに十分ふけるだけのひまがなかった。しかし退職してからはそれに熱中してしまった。
結局、表扉を開いて出入りを激しくする職業の家なら、たとへ蔦の根はあつても生え拡がるまいし、自然のすまゝを寛容する嗜癖しへきの家族でなければかういふ状態を許すまい。
蔦の門 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
そういう趣味の詩を作ることに骨折っていた。彼の知人の範囲内では、そういう嗜癖しへきをもってるのは彼一人ではなかった。そして彼はこの点でも名声を得ていた。