“しばたかついえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
柴田勝家100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さっき市の雑沓のなかで、博労ばくろうにどなられたのは、信長だった。従者は柴田勝家しばたかついえである。もちろん微行びこうで、その偽装ぎそうにも細心な気をくばっている。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれの存在は、去年、しずたけの戦につづき、かれが一味した柴田勝家しばたかついえ神戸信孝かんべのぶたかが、相次いで滅亡したときから——忽然こつぜんと時代の中心から抹消まっしょうされていた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きたしょう柴田勝家しばたかついえ、こいつもなかなか指をくわえてはいまい。いまに秀吉と、のるかそるかの大勝負だ。……ウム、のるかそるかはおれのこと、手ぶらで都入みやこいりも気がきかない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)