“しつちゅう”の漢字の書き方と例文
語句割合
室中100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
室中しつちゅうに入る以上は、何か見解けんげを呈しない訳に行かないので、やむを得ず納まらないところを、わざと納まったように取繕とりつくろった、その場限りの挨拶あいさつであった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
後に警察長は予審判事の頼みに従いて踏留ふみとゞまりは留りしかど最早夕飯の時刻なれば、成る可く引上げを早くせんと思いし如くそろ/\室中しつちゅう抽斗ひきだし及び押入等に封印を施し初めぬ。
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)