“ざんとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
残燈50.0%
残党25.0%
斬刀25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……ここぞ、内侍所ないしどころらしい」と、さし覗けば、神器もすでに持ち出されてあり、ほの暗い細殿に、ただ残燈ざんとうの影がかそけく、またたいているだけだった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
じつは穴山梅雪あなやまばいせつも、これから甲斐かいの国へはいる時は、武田たけだ残党ざんとうもあろうゆえ、伊那丸を首にする場所にも、心をいためていたところだった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なぜといえば、いましも金明泉のほとりから、笹叢ささむらをガサガサ分けてでてきたのは、呂宋兵衛るそんべえ残党ざんとうどころか、大せつな大せつな鞍馬くらま竹童ちくどう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
道々すれちがった町人ちょうにんに、都田川みやこだがわのもようをたずねたがそれは、みな伊那丸以下いなまるいかのものが、菊池半助きくちはんすけ斬刀ざんとういのちをたたれて、その首級しゅきゅう河原かわら獄門ごくもんにさらしものとなった
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)