“さやまき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鞘巻66.7%
鞘卷33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太刀を捨てた彼は、もはやこれまでと切腹を決意した。鞘巻さやまきを逆手に握ろうと腰間を探ったが、しかし斬合いのうちに落したのであろう、鞘巻は腰になかった。
そして、当日には、束帯そくたいの下に、鞘巻さやまきの刀をき、あえて、見よがしに、参内した。
胴丸どうまるに積もるほこりうづたかきに目もかけず、名に負へる鐵卷くろがねまきは高く長押なげしに掛けられて、螺鈿の櫻を散らせる黒鞘に摺鮫すりざめ鞘卷さやまきし添へたる立姿たちすがたは、し我ならざりせば一月前ひとつきまへの時頼
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)