“さぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
作善57.1%
左膳28.6%
茶禅14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世間では内記のひじりと呼んだ。在俗の間すら礼仏誦経らいぶつじゅきょうに身心を打込んだのであるから、寂心となってからは、愈々精神を抖擻とそうして、問法作善さぜんに油断も無かった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
さむらいの子は、ちゃんなどというもんじゃアねえ。父上ちちうえといえ……という左膳さぜんめいを奉じて、つけなくてもいいところへ、盛んに父上をつけるので。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
茶禅さぜん一味などということをよく口にしている——そういうおのずからな修養がやはりこんな場合には役立つのであろう——と子の眼から観る父は、どこまでも強く頼母たのもしく見えた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)