“さきまつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
左吉松50.0%
咲松50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「わざ/\細引に罠を拵へて人を縛る者はないよ。左吉松さきまつほどの達者な男が、罠へ手を突つ込んで縛られるのも變ぢやないか」
「親分、溜飮が下がりましたぜ。あの二千五百兩といふ大金を入れた錢箱が三つ、左吉松さきまつの死骸の下の、ふさいだの下から出て來た時には」
左吉松さきまつを眠らしてしまへば、自分が一人占めになることに氣が付いた——左吉松は自分で自分を縛つて居る、左吉松の自慢の匕首あひくちは、その膝の前に轉がつて居る
その時咲松さきまつという若い芸者が私の顔を見て、「またトランプをしましょう」と云った。私は小倉こくらはかま穿いて四角張っていたが、懐中には一銭の小遣こづかいさえ無かった。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その私は「御作おさくが好い御客に引かされた」といううわさを、従兄いとこうちで聞いた。従兄の家では、この女の事を咲松さきまつと云わないで、常に御作御作と呼んでいたのである。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)