“ごんぞう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
権三50.0%
権蔵50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小春日和のうららかさに陽炎かげろうが燃えていた。海岸通りには荷役の権三ごんぞうたちが群をしてやかましく呶鳴り合って居た。外国の水夫が三々五々歩き廻っていた。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
ごんぞというのは、彼のただ一人の若党の権三ごんぞうのことである。木股村きまたむらの出なので木股きまた権三と名乗れといっておきながら、藤吉郎がぶのは常にごんぞであった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と語る後方うしろに若者の権蔵ごんぞう「ヒエー、わしは若旦那のお迎いに一の関辺りまで参りますべいと思って、ヒエーまだお分りになりませんか」と誰も彼もな若旦那の帰期を
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「おれは寄場差配の松田権蔵ごんぞうという者だ」とその男は喚くように云った
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)