“ごんぎやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
勤行92.3%
勤經7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうぞおかまひくださるな。なんでもありませんから。」セルギウスは殆ど目に見えぬ程唇の周囲まはりを引き吊らせて微笑みながら、かう云つた。そしてその儘勤行ごんぎやうを続けた。
それがし山に入りてより、四年四月よとせよつきは日夜撓まず勤行ごんぎやう苦行、ひたすらに頓漸とんぜん秘密の理を追へども……(また咏嘆の調にて)かの日の幸に比べむ幸なく、わがき人に似る神も……
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
G師につゞく百人近い學舍に寄宿してゐる帝大生の勤經ごんぎやうの聲は押し拂はうとても、鎭まつた朝の空氣をどよもして手に取るやうに意地惡く聞えて來る。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)