“ごかんぺき”の漢字の書き方と例文
語句割合
御癇癖100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
番「へえ/\只今差上げますあの誰かお盆へ塩を持って来て上げな、どうも御癇癖ごかんぺきだから、お手をお洗い遊ばすのだろう、へえお塩を」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
真槍の仕合があって以来、殿の御癇癖ごかんぺきが募ったという警報が、一城の人心をして、忠直卿に対して恟々きょうきょうたらしめた。
忠直卿行状記 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
よくよく御癇癖ごかんぺきつのっているとみえるのです。それっきり、しとねを取ろうともせずに立ちはだかったまま、じりじりとしていられたが、意外なところへさらに大きな飛び雷が落ちました。
五郎治殿御病気とは申しながら誠に御癇癖ごかんぺきが強く、時々斯ういうお高声があります事で、しからず……あなた、左様なことを御意遊ばすな、それがお悪い、お高声を
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
御癇癖ごかんぺきが強く、いさゝかな事にも暴々あら/\しくお高声こうせいを遊ばして、手打にするなどというはげしい御気性、そこでどうも御舎弟様にはつきが悪いので上屋敷へへつらう者も多いが、今大殿様もお加減の悪い処であるから
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)