“ごうそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
豪壮45.5%
豪爽36.4%
剛槍9.1%
業相9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ブラウエンベルグ氏は壁炉にはじめて薪を焚かせると、しきりに豪壮ごうそうな咳払ひをしながら、ひとり満悦の態だつた。
灰色の眼の女 (新字旧仮名) / 神西清(著)
豪爽ごうそう感想かんじのする夏の雨が急に滝のように落ちて来た。屋根の上にも、庭の草木の上にも烈しく降りそそいだ。すずしい雨の音を聞きながら、今昔こんせきのことを考える。
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
剛槍ごうそうみずから誇る彼は、北ノ庄の身内みうちに佐久間玄蕃げんばありと聞ゆる程なその男に、きょうこそ会ってみたいと、駈け廻るのだった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
真如法性しんにょほっしょうは即ち一ということはわかりましても、無明によって業相ごうそうの起る所以がわかりませぬ。真如即無明といたしますれば、無明を真如に働かせる力は何物でございましょう。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)