“ごいしん”の漢字の書き方と例文
語句割合
御維新100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御維新ごいしんまでは、だが、それでもよかった。仇討あだうちということが公許せられていた時代だ。併し、明治になってから生れたわしは、実に不幸であった。
白髪鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
言葉さへわからねえ様な役人が来て、御維新ごいしんおれたと言はぬばかりに威張り散らす、税は年増しに殖える、働き盛を兵隊に取られる、一つでもいことはえので
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
それから和尚はこの捨児に、勇之助ゆうのすけと云う名をつけて、わが子のように育て始めました。が、何しろ御維新ごいしん以来、女気おんなけのない寺ですから、育てると云ったにした所が、容易な事じゃありません。
捨児 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)