“こんがらどうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金伽羅童子50.0%
矜羯羅童子50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金伽羅童子こんがらどうじ制陀伽童子せいたかどうじが笛を吹いて行くと、揃いの単衣ひとえを着た二十余名の若い者が、団扇うちわを以て、馬上の天狗もろともに前後左右からあおぎ立てました。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その一人は金伽羅童子こんがらどうじ、一人は制陀伽童子せいたかどうじ、二人ともに絵に見る通りの仮装をして、これから大聖不動の馬側に添うて、どこまでもおともをつかまつろうという気色です。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
尺八を吹いているのは金伽羅童子こんがらどうじで、歌をうたっているのが制多伽童子せいたかどうじです。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
殊にものいいの判然はっきりとしてなまりのないのはあきらかにその品性を語り得た。お杉は一目見ると、直ちにかねて信心の成田様の御左おんひだり矜羯羅童子こんがらどうじを夢枕に見るような心になり
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
不動様は今日でもそうであるが、その頃は、一層成田なりたの不動様が盛んであったもので、不動の信者が多い所から自然不動様が流行はやっている。不動様はまず矜羯羅童子こんがらどうじから始めます。