“こしゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
瞽者100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元来、物を見てその理を知らざるは、目を備えて見ざるが如し。ゆえに窮理書を読まざる者は、瞽者こしゃに異ならず。
中にも良三の父は神田松枝町まつえだちょうに開業して、市人に頓才とんさいのある、見立みたての上手な医者と称せられ、その肥胖ひはんのために瞽者こしゃ看錯みあやまらるるおもてをばひろられて、家は富み栄えていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
これなお瞽者こしゃをして五色ごしきえらばしむるがごとし。いやしくもかの愚夫愚婦をして、おのおのその真とするものを信ぜしめば、ついに草鞋そうあい大王を拝するに至らん。これ手を拱して人をすつるの道なり。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)