“こざかもり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小酒宴50.0%
小酒盛50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甘口は十二カ月の張り合いから、上戸は笑い、泣き、怒りとあまり香ばしくもない余興よきょうが出るまで、差しつ差されつ小酒宴こざかもりに時を移して、永くなったとはいうものの
と、すぐ青燈の下に、小酒宴こざかもりの食器や杯がならべられた。それらの陶器といい室の飾りといい、清楚閑雅せいそかんがあるじの好みがうかがわれて、董承はもう、この人ならではと思いこんでいた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「……まあ、まあ、ふたりともおとなしく、おばばのいうことをくもんですよ」とか何とか言いつつ、とにかく予定の小酒盛こざかもりにまで持ち込んでいくところ、さすがに婆だわと
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家の中には、下衆女げすおんな阿濃あこぎのほかに、たれもいない。やがて、しとみをおろす。結び燈台へ火をつける。そうして、あの何畳かの畳の上に、折敷おしき高坏たかつきを、所狭く置きならべて、二人ぎりの小酒盛こざかもりをする。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)