“こうへき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
洪壁33.3%
洪璧33.3%
絳碧33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
良寛たら何たらいう田舎寺いなかでらの坊主のキザな筆蹟なんぞを洪壁こうへきの如く心得ている者共だから、拓本とはいえ、こういう神品には気づかないで、紙屑同様、択り出しに任せているくらいだから
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
かうを彼と結ぶもの、当世の才人すくなからず。その中に一詩人あり。Charles Baudelaire と云ふ。マネが侯爵夫人の画像を得て、愛翫あいがんする事洪璧こうへきの如し。
たてに、ななめに、上に、下に、散り、飛び、あおち、舞い、漂い、乱るる、雪の中に不忍の池なる天女の楼台は、絳碧こうへきの幻を、うつばりの虹にちりばめ、桜柳の面影は、靉靆あいたいたる瓔珞ようらく白妙しろたえの中空に吹靡ふきなびく。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)