“田舎寺”の読み方と例文
読み方割合
いなかでら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
良寛たら何たらいう田舎寺いなかでらの坊主のキザな筆蹟なんぞを洪壁こうへきの如く心得ている者共だから、拓本とはいえ、こういう神品には気づかないで、紙屑同様、択り出しに任せているくらいだから
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そこはこの田舎寺いなかでらの小さい本堂であった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それは越後の良寛という田舎寺いなかでらの坊主の手だ、なるほど、ちょっと乙なところもあるが、これを弘法だなんぞとは、猫を指して虎というようなもので、規模も、輪郭も、問題にはなっておらん」
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)