“こうきょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
広極33.3%
溝洫33.3%
鉤棘33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伝教大師もこの道ではよほど難渋されたと見えて、広済こうさい広極こうきょくという二院を山中に立てて、後の旅人をいこわしむるようにされたとのことだが、その時代、路らしいものはあったにはあったと思われる。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
くつわを執っていた子貢が、いまだ子路を見ずしてこれを褒める理由を聞くと、孔子が答えた。すでにその領域に入れば田疇でんちゅうことごとく治まり草莱そうらい甚だひら溝洫こうきょくは深く整っている。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
ケダシ少陵ハ忠憤ナレドモすこぶる婆心ニ近シ。青蓮せいれんノ仙風実ハ虚誕きょたんわたル。韓蘇かんそ鉤棘こうきょくはく氏ハ浅俗ナリ。妙ハすなわち妙ナリトイヘドモヤヤ、清雅ナラズ。アヽ詩聖詩仙、詩家詩伯、敬スベクとおざクベシ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)