“げんばのじょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
玄蕃允100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、当の玄蕃允げんばのじょうは、勝助家照の憂いなどは、もとより意にもなかった。彼は直接、叔父勝家の帷幕いばくへ臨んで、居合わせた衆臣を尻目しりめ
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今さらの如く愕然がくぜんとした玄蕃允げんばのじょうはいうことばすら欠いて、こう唇を噛んだまま、しばし黙然と蒼白な面をじっと仰向あおむけていた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
馬上の佐久間玄蕃允げんばのじょうは、途々みちみち、部署の将士へこう云いながら、幕僚ばくりょう数十騎、兵二千をつれて、まだ燃えているさかりに、山上へ登って行った。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
越前の足羽あすわ山中で捕えたあの玄蕃允げんばのじょうを、すぐ斬ることなく、宇治の槙島まきしまへ送らせておいた時からして、秀吉には、今日の下心があったとみえる。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勝敏かつとし勝豊かつとよ! また玄蕃允げんばのじょう! そのほうどもは先陣に立ってまッしぐらに、近江おうみへむかえ、すぐにじゃぞ……」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勝家かついえをはじめ、玄蕃允げんばのじょう若狭守わかさのかみなど、めいめいしょくをかざしてそれへでてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)