“槙島”の読み方と例文
読み方割合
まきしま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
越前の足羽あすわ山中で捕えたあの玄蕃允げんばのじょうを、すぐ斬ることなく、宇治の槙島まきしまへ送らせておいた時からして、秀吉には、今日の下心があったとみえる。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奈良に滞陣したまま、きょうもまだ動かず、わずかに槙島まきしまの井戸良弘を京都へ行かせているようでは、事前に明智方としめし合わせがあったものとは思えぬ。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
檻車かんしゃをもって槙島まきしまへ送られ、虜将の生き恥に耐え忍びおるも、番士の隙あらば、ここを破って脱出し、しん予譲よじょうならうまでもなく、いつかは筑前に狙い寄り、お命をいただいて
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)