“けんき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嫌忌88.5%
剣器3.8%
剣気3.8%
硯机3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また多くの科学者の中には芸術に対して冷淡であるか、あるいはむしろ嫌忌けんきの念をいだいているかのように見える人もある。
科学者と芸術家 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
あの黄一峯は公孫大嬢こうそんたいじょう剣器けんきのようなものでしたよ。筆墨はあっても、筆墨は見えない。ただ何とも言えない神気しんきが、ただちに心に迫って来るのです。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
天堂一角の見張りであった、まさに三方の敵に囲繞いにょうされた銀五郎、髪はしどろとなり汗はねばく、だんだんと剣気けんきに命をり減らされてゆくものか、月をうけた顔そのものも見る見る死相に変ってくる。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紙筆しひつ硯机けんき煙管キセル巾櫛きんしつの類より、炉中の火、硯池けんちの水に至るまで、その主の許可あるにあらずして使用することを許さず
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)