剣気けんき)” の例文
天堂一角の見張りであった、まさに三方の敵に囲繞いにょうされた銀五郎、髪はしどろとなり汗はねばく、だんだんと剣気けんきに命をり減らされてゆくものか、月をうけた顔そのものも見る見る死相に変ってくる。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)