“けこみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
蹴込100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
有松氏は俥の蹴込けこみに片足をかけた。その瞬間俥のすぐ前を雌狗が一匹通りかゝつた。先曳の狗はそれを見ると、後藤内相のやうに猛然とち上つた。
途中において護送者が男は陰嚢いんのう女はちちうって即死せしめ、死骸を路傍の穴へ蹴込けこみて、落着らくちゃくせしむる事あり、ある時亭主殺しの疑いある女にて、繋獄けいごく三年に及ぶも証拠あがらずさればとて追放にもなし難く
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
一人は蹴込けこみに腰をえて、膝かけを頭からかぶって黙って居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)