“けこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
蹴込100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
車上の客は五十あまり、色赤黒く、ほおひげ少しは白きもまじり、黒紬くろつむぎの羽織に新しからぬ同じ色の中山帽ちゅうやまをいただき蹴込けこみに中形のかばんを載せたり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
栄吉は問屋場の御改おあらたじょになっている小さい高台のところへ来て、その上に手を置き、吉左衛門はまたその前の羽目板はめいたに身を寄せ、蹴込けこみのところに立ったままで
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
七兵衛は棒の先で砂場へ穴を掘って、足の先で腕を蹴込けこんで、砂をかぶせて、南無阿弥陀仏なむあみだぶつをいう。
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)