“くわんぼく”の漢字の書き方と例文
語句割合
灌木100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
灌木くわんぼくの葉と枯葉とに埋め殘されて、空井戸の口は黒々と見えて居りますが、古い御影の井桁ゐげたが崩れたなりに殘つて居るので、さすがに怪我やあやまちで墜ち込む心配はありません。
未見みちの境を旅するといふ感じは、犇々ひし/\と私の胸に迫つて來た。空は低く曇つてゐた。目をさへぎる物もない曠野の處々には人家の屋根が見える。名も知らぬ灌木くわんぼくの叢生した箇處ところがある。
札幌 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
密々たる灌木くわんぼく疎々そゝたる喬木けうぼくの混合林となりて、前者を代表するにはぎあり、後者には栗多く、それも大方は短木、この辺より不二は奈良の東大寺山門より大仏を仰ぐより近くそびえ、なかばより以上
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)