“くろくすぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
黒燻100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お仙は外に背中を向けて豆をいている。野袴をつけた若者が二人、畠の道具を門口へ転がしたまま、黒燻くろくすぶりのかまどの前にしゃがんで煙草をんでいる。
千鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
半纏はんてん股引ももひき腹掛はらがけどぶから引揚げたようなのを、ぐにゃぐにゃとよじッつ、巻いつ、洋燈ランプもやっと三分さんぶしん黒燻くろくすぶりの影に、よぼよぼしたばあさんが、頭からやがてひざの上まで
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)