“くるわまち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
廓町50.0%
廓街50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
街のの色は夜ごと夜ごとに明麗になってきて、まして瀟洒しょうしゃとした廓町くるわまちよいなどを歩いていると、暑くも寒くもない快適な夜気の肌触はだざわりは、そぞろに人の心をそそって、ちょうど近松の中の
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
その住居すまいのある所は、巨鹿城ころくじょうに近い廓町くるわまちの最も俗塵に遠い一区劃だった。
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
宿場端れの泡盛屋あわもりやで呑めない地酒に時間を消し、すっかり暗くなってから、品川の廓街くるわまちへべつべつの素見客ひやかしのような顔をしてくわえ楊枝で流れ込んで行った。
廓街くるわまちから突き出てゐる泥海どろうみの中の島は
展望 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)