“くらやしき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蔵屋敷66.7%
倉屋敷16.7%
藏屋敷16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蠣殻町かきがらちょうの浅野の屋敷のまえを通り、川っぷちをつたいながら弥太堀の近くまで行くと、蔵屋敷くらやしきのならびの大黒堂の横手に、五十ばかりの汚い布子を着た雪駄せった直しが
藩で云う元締役もとじめやくを勤めて大阪にある中津藩の倉屋敷くらやしきに長く勤番して居ました。れゆえ家内残らず大阪に引越ひきこして居て、私共わたしどもは皆大阪で生れたのです。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
私は勿論もちろん幼少だから手習てならいどころの話でないが、う十歳ばかりになる兄と七、八歳になる姉などが手習をするには、倉屋敷くらやしきの中に手習の師匠があって、其家そこには町家ちょうかの小供も来る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それが加賀へ往つたが、所得は「中位」であつた。それから「どつと當るつもり」で大阪へ乘り込んだ。大阪では佐竹家藏屋敷くらやしきの役人等が周旋して大賈たいこの書を請ふものが多かつた。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)