“くけい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
矩形87.5%
拘係6.3%
苦刑6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小初は、み台のやぐらの上板に立ち上った。うでを額にかざして、空の雲気を見廻みまわした。軽く矩形くけいもたげた右の上側はココア色に日焦ひやけしている。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
茶山はさきに久太郎を抑止しようとした時は後住ごぢゆうと云ひ、今譲四郎を拘係くけいしようとする時は仲継と云ふ。その俗簡を作るに臨んでも、字を下すこと的確動すべからざるものがある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
かれは、自ら作った牢獄の中に、自ら最大な苦刑くけいにかかっていた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)