“くぐつし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
傀儡師83.3%
傀儡子16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
したがって右の連歌の詞書は、「傀儡師くぐつしなるサムカ」ではなくて、「傀儡くぐつなるシサムが」と見るべきものであろう。
これは当時真に戸籍なくして乞食のために天幕を張りつつ、漂泊に一生をすごした浮游の民の傀儡師くぐつしの類とは全く別のものである。いわば殿様的贅沢ぜいたくであった。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
一方大陸渡来の漂泊民傀儡子くぐつしや、中古流行した放下僧ほうかそうなどが日本奇術、曲芸の祖先である。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
また昔からありきたった傀儡子くぐつしが、宮中でもって輪鼓、手鞠等を興行したこともある。曲舞くせまいの児の上手を叡感あらせられて、扇を賜わった時に、実隆が仰せによって古歌を認めて与えたこともある。