“くうきょ”の漢字の書き方と例文
語句割合
空虚100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ無性むしょうに弱くなった気持ちが、ふと空虚くうきょになった胸に押し重なって、疲れと空腹とを一度に迎えたような状態じょうたいなのだ。
落穂 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
幸に語学の方はあやしいにせよ、どうかこうかお茶をにごして行かれるから、その日その日はまあ無事に済んでいましたが、腹の中は常に空虚くうきょでした。
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その隣にはお千の空虚くうきょ寝床ねどこがあった。これはいけないと思って、彼は前後の見境もなく、今まで寝ていた自分の寝床を畳んで横の方に近づけた。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)