“ぎじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
義人72.7%
偽人9.1%
偽陣9.1%
妓陣9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
政治を論じたり国事を憂いたりする事も、恐らくは貧家の子弟の志すべき事ではあるまい。但し米屋酒屋の勘定を支払わないのが志士しし義人ぎじんの特権だとすれば問題は別である。
正宗谷崎両氏の批評に答う (新字新仮名) / 永井荷風(著)
神は常に与える。が、しかし決して承認を強要しない。無智なる者、資格なき者はこれを排斥する。それは当然である。異端邪説があればこそ、ここに初めて真人しんじんと、偽人ぎじんとの選り分けができる。
一睡いっすいをとって、やがてつと、諸将は、名島から松ヶ崎そのほか諸所の高地にかがりを焚き、また無数の旗じるしを、木々の枝にまでつけて、偽陣ぎじんていを作った。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一方は於呂知おろちを主将とする妓陣ぎじん、一方は白龍を将とする妓陣、二つにわかれて、はいたてとし、舌を矢として、虚々実々の婆娑羅合戦を展じたものといえなくもない。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)