“きんう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
菫雨20.0%
近卯20.0%
金塢20.0%
金烏20.0%
金羽20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
会するもの、肋骨、楽堂、鼠骨そこつ、石鼎、温亭、宵曲、菫雨きんう、野鳥、青峰、為山、たけし、花蓑、秋桜子、一水。
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
私は白銀町しろかねちょう三丁目の近卯きんうと申します鼈甲問屋べっこうどんやの若い者ですが、小梅こうめの水戸様へ参ってお払いを百金戴き、首へ掛けて枕橋まくらばしまで参りますると、ポカリと胡散うさんな奴が突き当りましたから
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
昼中に月吹き出して枯野かな 金塢きんう
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
飄々として高く揚り、日光に照されてさながら金烏きんうのごとき光を發し、更に無限の秋風に吹かれて、次第に旗のごとく帶のごとくその山巓を卷かんとす。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
空にかかった大鷲の影も、遠き夕照ゆうでりをうけて金羽きんうさんらんとして見えるかと思えば、またたちまち藍色あいいろの空にとけて、ただものすごき一点の妖影ようえいと化している。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)