“きゑん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
枳園50.0%
棄遠50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
枳園きゑん一族の墓が目白より池袋に遷された如きは前法の例とすべく、池田宗家の墓が向島より谷中に遷された如きは後法の例とすべきである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此年には猶多紀氏で蘭軒の友柳沜茝庭りうはんさいていの祖父藍渓が歿し、後に蘭軒の門人たる森枳園きゑんの祖父伏牛ふくぎうが歿してゐる。蘭軒の父信階は五十八歳になつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「備後の津公儀御座所といふは義昭将軍をいふ也。津といふは今の津の郷村也。」筆跡に依つて推するに、此考証は森枳園きゑんの手に出でたものらしい。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ところ(六一)名高めいかうすにづるものなるに、これくに厚利こうりもつてせば、すはな(六二)下節かせつとせられ、しかうして卑賤ひせんとせられ、かなら棄遠きゑんせられん。