“きりだし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
切出33.3%
切出小刀33.3%
断崖33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
切出きりだし信親のぶちか丸刀がんとう丸山まるやま。切出というのは鉛筆削りなどに使う、斜に刃のついている形の小刀であり、丸刀というのは円い溝の形をした突いて彫る小刀である。
小刀の味 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
内懐うちぶところから竹細工用の鋭い刃先の長い、握りの深い切出小刀きりだしを一挺探り出して、渋紙のさやと一所に、土間の隅へカラリと投込んだ。
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
もう先祖以来の大欅おおけやきに囲まれた家の外へ走り出して、千曲川の上流に沿う断崖きりだしの道を——その故郷ふるさとの少年頃から馴れた道を——奔流の流るる方へと、ただまっしぐらに、顧みもせず
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)